怪人開発部の黒井津さん 感想
怪人開発部の黒井津さん
原作は、Webコミック「COMICメテオ」にて連載中の水崎弘明氏によるコミック。
2022年1月8日よりABCテレビ・テレビ朝日系列全国24局ネット「AMAZING!!!」枠にて放送。
監督は、斎藤久。制作がQuadである。
正義のヒーローを倒すべく、悪の秘密結社で「怪人開発」という裏方の仕事に携わりながら、その仕事に悲哀やならではの苦しみ、個性あふれる上司たちに振り回される日常を描いている。
この作品は、日本全国に怪人や正義のヒーロー、ご当地のヒーローなどが存在しており
悪に対抗している。その分、悪の組織も多く、悪の組織と悪の組織との抗争などもある。
また、人気のないご当地ヒーローなども存在しており、悪の組織を倒すことで人気アップに余念がない。そして、この作品に出てくるヒーローはだいたいが存在しており
特撮好きの人をニヤリとさせるポイントが端々に現れている。
感想
一話のタイトルが「世界征服を企てる悪の秘密結社で、人々を恐怖に陥れる怪人が生まれ出るその時、彼女はひそかに涙した。」というように長過ぎて、映像で表示されるときスペースオペラのように映画のスタッフロールのように流れていくのが独特な雰囲気を醸し出していて雰囲気が出ていた。
コメディ調に個性的な上司たちに振り回される時が一番黒井津さんの面白さが
現れているときでした。特に、温泉会では、これまで出ていなかった各部署の
管理職の怪人たちが総出演で個性や性格が絡み合って化学反応が起こるかがワクワクでとても楽しく見ることのできた回でした。
他にも、悪の秘密結社が乱立しており黒井津さんのいる会社はプレミアムフライデーがあり、まだ福利厚生ができているもののブラックロアという悪の秘密結社は、とてもブラックでそこの副総統が叱られている怪人の能力が誤作動してしまった結果、副総統の一番恐れているものがブラック企業で長時間働くことだったのが現実世界の悲哀を感じてむなしく感じた。(ブラック企業で長時間働いている平社員もそれらを管理する管理職も同様に悪夢を見ているものなんだな…)
Cパートの日常的雰囲気
うだつの上がらない仕事をいつもやっている水木香恋、そして松山平気がCパートにて苦労話のエピソードがあるのだが、そこのエピソードが正義や悪など関係なく
ただ普通に生きている一般人として出てくるので見ていてほのぼのとできるのでしみじみとして好きだった。
この後、どのようにこの二人を活用していくのかを考えるとワクワクしました。
しかし、作品が進むにつれて、この二人が本編の話にかかわりだしてきてアカシック様という黒井津さんの部署の上司である人が黒井津さんの所属する悪の秘密結社に勧誘して社員することになっただけなのが少し残念でした。
個人的書評
69点
面白いポイントも多分にあったものの、盛り上がるポイントが少し少なかったと感じた。しかし、不滅のカミュラ様というアガスティア幹部がボソッと口に出すアイドルは奇跡を起こしてこそという言葉など話の最後に持ってくる一言が突き刺さるのでその点並みのサラリーマン的日常漫画とはより見てよかったという印象を受けた。